イギリスのビジネススクールの教授リンダ・グラットンの著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』で提唱する「人生100年時代」のことを聞いたことがありますか?
長寿時代の生き方を説いた本で、NHKのニュースで特集され本人がインタビューされていました。
「人生100年時代」生き抜くためには、考え方や働き方を変え、自分だけのスキルを得るために学び続ける必要があるとのこと。
ブログを作ることは、長寿時代を生き抜くスキルの一つになるのでは?との思いからこちらの著書を紹介したいとおもいます。
「人生100年時代」を生き抜くためのマルチステージの考え方とは?
リンダ・グラットンさんはインタビューで、「人生100年時代」を生き抜くためマルチステージという考え方にシフトすることを提唱していました。
どういうことなのか、彼女の提言をまとめてみます。

マルチステージという考え方
マルチステージとは年齢で区切らない生き方のことで、いつでも起業したり学び直したり、どの世代でもさまざまな生き方や働きかたができるという考え方です。
一方、今まではどうだったかというと、
教育(学生時代)、仕事(現役時代)、引退(退職後)
この3つのステージにわかれていました。
しかし、今の時代この3つに分けた生き方では融通が効かなくなっていきてしまいました。
各ステージにどんな提言があるのかインタビューから抜粋します。
- 学生時代にむけて
「人生の始まりでしか学習しないのでは長い人生を生き抜くためには準備ができない。学習は人生を通じてずっと続くものだと考えなればなりません。 - 現役時代
「仕事をもっと柔軟に考え若い時は子供と一緒に過ごすために休暇を取るべき。」 - 退職後
「引退」の考え方も柔軟にする、定年後もアルバイトなど別の形で働けます。60歳で引退してゴルフだけで過ごすには百年の人生は長すぎる
「マルチステージ」に向け働き盛り世代が準備すべきことは?
働き盛りの世代は、「定年で引退する」という考え方から「新たなステージに進む」という考え方に意識を変える必要があります。
リンダ・グラットン氏はインタビューで「人生100年時代」にむけて、今準備すべきことについてこうのべていました。
働き盛りの世代は持ち運べるスキルを身につけるべきです。カバンに入れて持ち運べるような独自のスキルです。
リンダ・グラットン氏のインタビューより
例えば文章が得意だったり、プレゼンテーションが得意というように、得意なことをさまざまな仕事で応用できるように。自分だけのスキルを得るためには学び続ける必要があります。(抜粋)
それによって、定年後も家族と旅行したり時間を大切を過ごしながら、小さなビジネスを始めたり、週に2、3日だけフレキシブルに働くことを目指すことができると。
若い人と親世代がなすべきこは?
若い人が「人生100年時代」に向けて今やるべきことは
「自分は何ができるのか」
「どれだけいろんなことができるのか」
を意識して学びの選択肢を増やすこと。
また、「リスクを負う覚悟を持ってほしい」ということでした。
一方親としてすべきことは
子供を束縛せず、心配しすぎないこと
リスクを取らせ失敗する機会を奪わないこと
もし私たち大人が子供を箱の中に閉じ込めてしまったら成長できません
日本が繁栄するためには親が子供を自由にさせることです。そうすれば子供は起業家にもなれるし、世界に羽ばたくこともできます。
「人生100年時代」を生きるための小さな起業にブログが最適なわけは?
リンダさんのお話は共感できることばかりです。
私たちは新しい時代に合わせて意識も変化させないといけないと思いました。
しかし、残念ながら、今の日本の方達に「人生100年時代と聞いてどうかんじますか?』
と質問したところ、60%以上もの人が『わくわくする』よりも『どんより』と答えたそうです。
それには、まだ日本人は新しい働き方や生き方に合わせた準備ができていないことが大きいからではないでしょうか。
準備は今からでもで、どの世代でもできます。
ブログで自分を発信することはノーリスクです。
ブログを始めると、自然に自分の興味のあることを発信するためにもっと突き詰めて学ぶようになります。
学んだことはスキルになります。
そして、発信してきたことで人の役に立てることが増えてきたときにビジネスとして成り立つようになります。
リンダさんが言っていた、得意なことを「カバンに持ち運べるような自分だけの独自スキル」にするためにブログを作ることがとてもいい手助けになるとおもいます。
ブログがいいのは、始めるのにほとんどリスクを負う必要がなく、小さな起業に直結できるスキルになることです。
まとめ
インタビューの最後に彼女はこうも言っていました。
「人生100年時代とは贈り物です
世界には100歳どころか50歳まで生きられない人がたくさんいます。
なので100歳まで生きられるのは幸せなことだ思ってほしいのです。」
今ほど、自由に職業を選択できて、起業もしやすい時代はなかったかもしれません。どこかの大きな組織に雇われるだけではなく、または雇われながらでも自分がビジネスを生み出せるチャンスがあることがわかると、これからの100年時代を本当にワクワクしながら生きられるようになる気がします。